株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
インドでは仏門に出家したものは、「釈子沙門」と称したと伝えられています。中国に仏教が伝来して法号(戒名)を用いる事が始まりました。
わが国には仏教伝来と共に戒名を称する事が伝わり、徳川時代の檀家制度により、檀家は死後に戒名を与えられる事になりました。
天皇は、崩御(ほうぎょ)されると、追号がおくられます。
先祖供養には生前の俗名を使用せず、戒名・法名などの霊名を付けて供養しなければ、子孫が幸福になれません。
「吉相墓」は、ご先祖様への報恩感謝に、石塔に霊名(戒名・法名)を刻入してお祀りします。石塔はご先祖様の霊が成仏するために建てる供養塔です。戒名・法名でなければ仏門に入った形ではなく、成仏しない形です。
霊標は過去帳と同じ記録であり、ご先祖様を祀っているとは見なしません。
何々家の墓は家が死んで祀られた形で、ご先祖様の供養ための墓石ではありません。