株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
先祖供養の第一は親孝行です。両親が健在であれば、その両親に苦労をかけないことが、先祖崇拝の骨子です。
親を敬い言うことを聞き仕えることと、先祖の祭祀に奉仕することを孝と言う。孝を守る行いである親孝行が高く評価され、父母によく仕える子供のこと孝子(こうし)と呼ばれました。
孝は百行(ひやつこう)の本と言い、親孝行はすべての善行の基本です。モーゼの十戒の中にも、「あなたの父母を敬え。」とあります。
「親の心子知らず。」と言いますが。子供のことを思っている親の深い心を察しないで、子供が勝手気ままなことをすることです。子供は親の言うことを聞き服従するのが親孝行であり、善行の初めとなります。そして、仏壇やお墓でご先祖様に、手を合わすことを覚えさせます。
成人すれば自立して行き、親を安心させ苦労を掛けないことも親孝行でしょう。
親が老いると今度は子が親を養い、親に苦労を掛けず、親に生活や色々なことで孝養することが、親孝行となります。