株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
相続の墓とは「親の墓を子が建て、子の墓を孫が建て、孫の墓を曾孫が建てる。」と、代々順々に“親の墓石を子が建立する”、家の根となり本となる“親孝行の墓”の事です。
「吉相墓」は、子が誰でも父母の墓を建立して良いのではなく、建立者は相続者の一人になります。基本的には長男が相続者となり、父母の夫婦墓を建立します。次男以下は家の根となる“分家の「吉相墓」”を新設して、供養塔にて先祖を祀り、嫁に行った娘は婚家(こんか) のお墓を祀ります。
代々、子が親に養育を感謝して報恩に石塔を建立し、供養することにより徳を相続して、ご先祖様の加護により繁栄し、さらに次の相続が求められて子孫が続く形です。
祭祀供養しなければ父母・先祖を捨てたことになり、子孫の運命が安定せず。本尊が替わる宗教替えや宗旨替えもその連続が断ち切られ、子孫の運命が安定しません。
墓地全面に石塔を建てずに、余地(未来地)を空けておいて、未来(子孫)のための空間を置き子孫の繁栄を願います。