株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
三才観と言って天・人・地の三つに当てはめて考える思想があります。
石塔に当てはめると、天は竿石・人は上台石・地は下台石となります。
もっと視野を広げて、お墓全体を三才観で考えてみますと。
天は天の刻ですから、適切な時に建墓することと考えられます。天空と考えると墓所の上方空間となり、上方に樹木や高圧電線などの、
遮るものが無く、午前中の日当たりが良いこと。
人は人の和ですから、ご先祖様に感謝して、墓所・墓石を吉相に整え、お墓詣りして先祖と子孫が交わること。
地は地の利ですから、墓地・霊園の地形が吉相で、地盤が強固であること。さらに、お墓詣りがしやすい立地となります。
この天・人・地のすべてが良くてこそ、‟凶を避けて吉に付く「吉相の墓」”です。
お墓の上方に高圧電線があるのは良くありません。高圧電線とは、送電効率を上げるために、高電圧で電力を送ることを目的とした配電線です。