株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
お墓の建立は、あくまでも先祖供養の一過程であり、「吉相墓」を建立して「ご先祖様への感謝の心を形にしたから、これで終わり。」というわけにはいかないのです。
墓はたんなる石ではない、自分の親であり、ご先祖様であり、人である。建立された石塔は、ご先祖様を顕現(けんげん)したものである。
「吉相墓」は、ご先祖様に対する感謝の心がお墓に反映してこそ、「吉相墓」としての意味をもつようになるのです。
「吉相墓」を単なる‟開運の塔”として所有して幸福を望むだけで、手を合わさず、掃除もしないて粗末に扱ったら‟心の相が悪く”良い結果をもたらさない道理はおわかりになるでしょう。ご先祖様を顕現したお墓を粗末にすることは、ご先祖様を粗末にしていることになります。それではご先祖様の加護を得て、家庭の幸福を得ることはありません。
「吉相墓」は、日頃から墓参し掃除をして、手を合わせ供養して、常にお墓を清浄な聖域に保つ必要があります。