株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
自然災害による被害が無いよう、整備されてる方が良い。
古くからある村の墓地は、墓相的に問題があることが多い。まず区画がはっきりせず、通路が無く、他人の墓所を通らなければならなかったり、林の中で周りが鬱蒼と木が茂っていて、お墓が木陰に入るなど、そして雰囲気が陰気が強く感じられ、暗くて怖い所の感じがします。陰のお墓は陽の気が必要であり、区画通路などが整備された墓地のほうが明るい感じがします。
「吉相墓」は、村墓地に建立してもかまいませんが、必ず墓参のために通れる通路が必要になります。墓参に他人の墓所を通らなけらばならない家庭は良くありませんし、通られる家庭も良くありません。
台風などの災害で、土砂が墓所に流れ入ることは良くありません。その様にならないために、土留め・擁壁(ようへき)がしっかり整備された墓地の方が、土砂崩れの心配などありませんから良いのです。
排水溝があって水捌けが良く、水たまりが出来ない墓地が良いのですが、少し注意が必要です。溝の深さと同じ以上の距離、石塔から離れていることです。また、水が集まって深くなる所の横の区画は、避けた方が良いでしょう。