株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
斜面の土を削った、切り土の墓地であること。切り土の土地は地盤が強固です。
「吉相墓」は、地盤が固い安定した墓所に、寒冷地以外は、基礎のコンクリートを打たずに建立します。
埋立地は墓地には向いていません。地盤が固まっていないので安定せず、石塔が傾く可能性があります。また、下にゴミなどが埋められていたら埋立地ガスが発生し、人が住むにも、お墓にも適しません。
近年は、埋立地が地震の時に液状化することが、言われています。液状化現象とは、地震の際に、地下水位の高い砂地盤が振動により液体状になる現象です。発生する場所は砂丘地帯や三角州、港湾地域の埋め立て地などですが、その様な場所は、墓地には適していません。
水が湧き出る場所や湿地は、埋め立てても、水気・湿気が多い土地になるので、墓地に使えません。
地盤がしっかりしていて、少し低くなっている程度なら、盛り土して埋め立ててから、深さ一尺に付き一年の年月が過ぎて安定すれば、墓地として使用出来ます。