株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
墓所を求める時に、その選定に当って、第一に、墓地の全体がどのような地形(傾斜)であるかを観ます。
東・南東・南が低い地形が吉相です。
南東に開け、北西に山を負った方が自然の恵みを受ける事が多く、住むのにもよく農作にも適し、お墓も陽の日を多く受けられます。
山の頂や、山の尾根や鞍部(あんぶ)は、日当たりが良く、見晴らしが良い所ですが、墓地としては不適格です。
山の北側や西側の斜面は、日当たりが良くなく、陽の日を受けるの少なくなりす。その様な墓地は出来れば避けたいです。
第二に、区画を選ぶに当って、区画の周りの環境がどうかということになります。
崖の上や下の墓所は、東西南北どちらの側でも良くありません。
北側や西側が擁壁などで、少し高くなっているのは吉ですが、擁壁などが墓所の横に、崖の様に高く切り立っているのは、北側や西側でもよくありません。
区画の左右両隣と後前の墓所がどう作られているかも考える必要があります。もし両隣りが二尺も三尺の高く地盛りしたとすると、谷間のようになってしまいます。