株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
「吉相墓」は、冥福(死後の幸福)のための吉相の菩提です。ご先祖様を供養するという、お墓の第一義が大切です。
「根の如く枝葉なる」。お墓をご先祖様として家の根を養います。
吉相の地に墓所を定めることは、亡き者の安住の地であり、枠石で囲い、囲い守られた、ご先祖様の浄土を現す聖域です。
お墓を吉方位に向けて、良い方角に向き陽の日を受ける。また、強固な地盤の墓所に、清浄な土を敷き、大地の上に石塔を建て地の気を得る。ご先祖様が天地自然の良い気を取り入れるのです。
石塔に戒名を刻入して、幽界での名で祀り、戒名が黒々としているのが供養している形であり、手厚く祀り、霊が宿り‟お墓は先祖”です。先祖の御身である石塔は、割れなどがなく傾かず直立して、完全である必要があります。
夫婦墓は冥福に吉相を施し手厚く祀り、親孝行を全うする、孝の極致です。
子孫達が正しく祭って行くことが大切です。報恩感謝に供養を勤めます。敬い作法を正して感謝の心を身に表します。お墓は祭るに厚きが吉相です。