株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
「吉相墓」は、ご先祖様への報恩感謝に、五輪塔の先祖供養塔を建立し、「○○家先祖各霊菩提」として、ご先祖様をお迎えし、家系の永続の恩などに報恩感謝します。家系が先祖から代々子孫に永続して来たから、今の家庭があります。
ご先祖様は結婚し、子を生み血統を残し、子を養育し、先祖の祭祀を家系の中心として、次の代を担わせて来ました。
二男以下には、分家を建てさせ、または、親が隠居分家して、家系を枝分かれさせ、夫婦で子を生み育て、そして、本家と別に分家の先祖の祭祀をしました。
または、二男以下が養子となって他家を継いで、子を養育し、その家の先祖を供養して、家系の安泰を期しました。
また、娘は嫁に行って、婚家で子を生み子を養育し、婚家の先祖を供養しました。
昔は子供が出来なければ、嫁を里に帰すという風習もありました。
家族愛をもって、次世代を生み育てることは、家庭の重要な機能であり、婚姻し子を生み養育する連続が家系です。