株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
高く掲げられ、驕り高ぶっている形を避け、ご先祖様が安らいでおられる相にします。
「吉相墓」は、代々の石塔は三段石で、枠石も高かさが低く、高くかかげないようにお祀りします。そして子孫は、お墓の正面にしゃがんで低い姿勢で、石塔に顕現※したご先祖様に手を合わせます。それが先祖に感謝し、敬って行うべき作法です。
心は身にあらわれます。作法を正し、身も心も低くして、誠心を込めて拝礼して下さい。
先祖供養は親孝行であり、ご先祖様への報恩感謝ですから、子孫は先祖に対して“感謝の心と行い”を忘れる事がないように、日常の生活においても「吉相墓」を正しく祭って行かなくてはならないのです。
※顕現(けんげん)=はっきりと姿を現すこと。はっきりとした形で現れること。
※開眼供養などの時は、都合上立ったまま供養して良いですが、普段の墓参の時は、しゃがんで低い姿勢で手を合わせて下さい。ただし、足腰が悪い時は立ったままか、椅子に座って手を合わせて、無理をしないで下さい。