株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
「吉相墓」は、前置きは低くして、花を立てても石塔の霊名が隠れないようにし、枠外に、又は入り口の横に置き、花筒の水の腐敗の悪影響から遠ざけます。 特に木標の場合は、前に石の前置きを置くこと事態が凶となります。
また、前置きを枠内に置くと、土に蓋をする事になるのと、花筒が金属なので、枠外に設置可能な墓地ならば、枠外に設置します。
踏み石も土に蓋をするので、枠内には設置しません。設置する場合は、枠外に置きその上で、しゃがんで手を合わせます。そうすれば低い前置きの線香は、拝礼するのにちょうど良い高さになるはずです。
家紋は石塔に彫らず、前置きに刻入します。石塔に家紋を彫るのは、傷があるのと同じと観ます。
食べ物や飲み物などの供物を、石塔の上台石と下台石の上に置かないで下さい。汚物があるのと同じと観ますし、供物から石にシミが付いたら良くありません。上台石は動産に、下台石は不動産に関係あります。供物は前置きの上や、土の上にお盆などを敷くか台を置いて供え下さい。