⑨高さが低い前置き (ローソク立て、花立て、線香立て)

株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則

 「吉相墓」は、前置きは低くして、花を立てても石塔の霊名が隠れないようにし、枠外に、又は入り口の横に置き、花筒の水の腐敗の悪影響から遠ざけます。 特に木標の場合は、前に石の前置きを置くこと事態が凶となります。
 また、前置きを枠内に置くと、土に蓋をする事になるのと、花筒が金属なので、枠外に設置可能な墓地ならば、枠外に設置します。
 踏み石も土に蓋をするので、枠内には設置しません。設置する場合は、枠外に置きその上で、しゃがんで手を合わせます。そうすれば低い前置きの線香は、拝礼するのにちょうど良い高さになるはずです。
 家紋は石塔に彫らず、前置きに刻入します。石塔に家紋を彫るのは、傷があるのと同じと観ます。
 食べ物や飲み物などの供物を、石塔の上台石と下台石の上に置かないで下さい。汚物があるのと同じと観ますし、供物から石にシミが付いたら良くありません。上台石は動産に、下台石は不動産に関係あります。供物は前置きの上や、土の上にお盆などを敷くか台を置いて供え下さい。  

 供物の食べ物や飲み物は、供えて礼拝が終わったら、下げてお持ち帰り下さい。腐って来たり、アリなどの虫が来たり、鳥や猫などの動物が、供物を食べようとして、お墓が荒らされる事があります。
 献花は、しおれて来たら捨てて下さい。枯れたのを長く放置していると、腐ってきて異臭の原因となります。お墓を清浄に保たなければ、吉相とは言えません。

○献花で戒名が半分以上見えない
―世間に知らしたくない秘密。
○木標を建立してその前や横後などに茶碗、石、釘打した板、銅、鉄など金物製の器物などをおきますと
―金銭出費多い家庭どなります。
○木標の前後左右に河原石、普通石、大砂利などがおいてあると(竹製以外の花筒も同じ)
―金銭出費多い家庭です。
○花筒に虫が生ずると耳の病の人があります。
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