株式会社德風會・祭祀研究所 代表取締役社長 竹谷泰則
墓”という漢字を、「草()の下に太陽(日)があるから地下の国で、大人(大)が土の上に横たわっているさまだ」と、言う人がいますが、お墓は特に土と大地に関係が深いものです。
人は亡くなればいずれ肉体は土に還りますし、お墓は大地の上に建てるものです。
「吉相墓」は、大地の土の上に直接石塔を建立します。カロートを設けず直に下台石が大地に接して、そして、ご先祖様を供養し石塔を大地に根付かせます。お墓は家の根として大地にしっかり根を張る必要があります。樹木が大地の土から養分を得るように、家運も大地の土から力を得ます。
コンクリートの上では、樹木が根を張って栄養を得る事ができないように、お墓も大地の徳を受ける事はできません。家庭の相続に不安があります。
“砂上の楼閣”と言いますが、砂地にお墓を建てると、家運に良くありません。また、土台がしっかりとしないので石塔が傾きやすい。“墓が傾くと家が傾く”と言いい、金銭や財産に良くありません。